古代ローマ人の匂いはどんな匂いだったのでしょうか?

新しい研究

スペインのカルモナで発掘された2,000年前の香水の組成を科学者が分析した

クリストファー・パーカー

日刊特派員

2019年、スペインのセビリアにあるパブロ・デ・オラビデ大学の考古学者、フアン・マヌエル・ロマン氏が小さな町カルモナに呼び出された。 住民はスイミングプールを建設しており、興味深いものを発見しました。

「建設現場にいたのですが、頭が入れそうな小さな穴がありました」とロマンさんはロンドン・タイムズ紙のイザムバード・ウィルキンソンに語った。 「私はそれがローマの墓であることを見ました。なんとか体を引きずりながら中に入れましたが、無傷だったので驚きました。」

この墓は 2000 年間荒らされることなく、3 人の男性と 3 人の女性の最後の眠りの場所でした。 一緒に埋葬された品物の中には、西暦 1 世紀のものとされる香水の入った石英小瓶も含まれていました。

コルドバ大学の科学者は、香水の組成の分析を開始しました。 数年間の研究を経て、彼らは現在、裕福なローマ人がどのような匂いを感じていたかについて、ヘリテージ誌に論文を発表した。

答えは「パチョリ」、「大学の寮で思い出したであろう、好き嫌いが分かれるカビ臭い香り」だとアートネットは書いている。

研究者らは、今回の発見は「ローマ時代の香水が確認されたのはおそらく初めて」だと記している。 古代の香料容器は数多く発見されていますが、その中に保存物質が入っていることはほとんどありません。

パチョリは現代の香水の一般的な成分です。 しかし、スペイン紙エル・パイスのビセンテ・G・オラヤ氏によると、当時、この土のような麝香の植物はインドでしか生育しておらず、非常に希少なものだったという。

香水の希少性と容器の材質から、研究チームはおそらくその所有者が裕福だったのではないかと考えている。

「ローマ時代、石英の容器は非常に珍しい高級品であり、そのうちのいくつかはカルモナ近郊で発見されている」と論文の著者らは書いている。 「したがって、この[香水瓶]は考古学的な遺跡としてはかなり珍しい発見であり、さらに珍しいのは、それがしっかりと止められており、固体の塊が含まれていることです。」

容器の栓はドロマイト（「この種の用途では未知の材料」であると研究者らは書いている）でできており、タール状物質で固定されていた。

香水は何千年も前から存在しています。 Lithubのサラ・エバーツ氏が2021年に書いたように、古代エジプト人は「古代で最も熱心な調香師の一人」だった（数年前、研究者らは紀元前51年から紀元前30年まで統治していたクレオパトラが使用していた可能性のある香水を再現しようとしたことさえあった）。時が経つにつれて、香水の人気は広がり、ギリシャやローマでも一般的なものになりました。

古代世界では、香水はいくつかの重複する目的を果たしました。 心地よい香りを生み出すことに加えて、儀式や薬用としても使用されました。 たとえば研究者らは、1世紀のギリシャの医師ペダニウス・ディオスコリデスが「香水や薬として使用される芳香油のレシピをいくつか編纂した」と指摘している。

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クリストファー・パーカーは、歴史、自然保護、教育などのトピックを扱うジャーナリストです。 彼の作品は、アメリカ マガジン、ノートルダム マガジン、ロサンゼルス タイムズ、バークシャー イーグルで特集されています。